青井耳袋

執筆の進捗や散歩や怪談を纏めた私家版の耳袋

2019年に収集した実話怪談

年が暮れて行きます。

どうも青腸です🐺青腸📶 (@aoihorumon) | Twitter

 

冬ですが怪談をしたためました。

今年私が聞いたり、体験した話を紹介いたします。

 

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こんな話を教えてもらった。

 

彼氏と連れ込み宿に行ったAさん。
致した後に風呂で汗を流した後に洗面台に二人で立った。
寝床に備えついたラジオの電源が触れてもいないのに点いた。
彼女はノイズに混じって男の声を聞いた気がする。
「なんか聞こえた?」
「ここ早く出よか、、、」
彼氏は耳元で男の声を直接、聞いたと言った。

二人は急いで宿を後にした。


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こんな話を教えてもらった。

 

パワーストーンを腕輪に仕立てて売るのが大層上手い石屋さん曰く、お客にあった石を選ぶコツがあるらしい。

そのコツってのは如何様で?

お客様のお背中におわす方にお伺いする。
悪い石なら黙って居られ。
良い石と相成れば首を縦に振りなさる。

 

俗に言う守護霊の類いであろう。

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私が体験した話だ。

 

翌日の朝一に検査に行くこととなり、病院の近くに扇町の民泊に一泊することとなった。

床の間から風呂が覗ける窓(今はアクリルの板ではめ殺されている)がある。
昭和の連れ込み宿が前身なのでしょうか?

なんだか人の息づかいのようなものを感じます。

 

母に検査を受ける旨を先ほど電話する。

「誰か一緒にいるんか?」

「私一人だけやけど」

「笑い声聞こえたで」

 

怪談はこうやって産まれるのだろう。


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こんな話を教えてもらった。

 

Sさんが学生時代、祖母の家に住んでいたこんな体験をした。
彼は受験勉強を10時頃にやっていると金縛りに遭った。

『またか』

その当時頻繁に金縛りに遭い、身動きを取れない間に何者かの気配を感じるのだと漏らした。
勿論、家族の気配ではない。


金縛りにかかっていた体感時間はそれほど長くなかったが、時計を見ると12時になっていた。

後日、祖母は知り合いの占い師に孫が遭ったその旨を相談した。

「これ何か出えへんかったらおかしい」

 

その家には姿見があり隣に建つ学校の鏡と合わせ鏡になっており、それが悪さをしていると占い師はいうのだ。
彼は問題の合わせ鏡の延長線上にある、2階の部屋で勉強をしていた。

 

占い師の言葉をもとに、姿見の裏を調べると、壁にボロボロのお札が貼ってあった。

あまりの光景に家族一同、腰を抜かさんばかりに驚いた。

 

そのお札は祖母が移り住む前に住んでいた中国人が貼っていったものであろうこと以外、詳細は一切不明だったという。

 

お札を新しいものに貼り変えたあと、一切の怪しい物事は治まった。

「見えない世界ってあると思うんですよね」
そうSさんは締めくくった。